> 葉山芸術祭
 大雑把な地図を頭に入れただけで、くねくねと先の見えない家々の間を歩いていたら迷ってしまった。
 海の気配が濃厚な土地なのに、行き当たった道の背後には、急峻な山の深い緑が迫ってきている。山の頂は、流れる靄でかすみ、神秘的な雰囲気が漂っているが、立ち並ぶ家はモダンで、その対比がこの地域らしい感じがする。
 来た道を戻ると、人が通れるだけの細い路地に気づき、その先に探していた古い民家があった。
 手漉き和紙を使った小物を扱う店、作家でもある店主の自宅を兼ねている。
 広い畳敷きの部屋には、封筒、ノートなどの文房具、鞄、ランプシェードなどが飾られている。
 磨かれた薄いガラス窓から、手入れのされた庭木が見える。雨音が微かに聞こえるだけで、とても静か。
 製本が面白いノートを2冊購入。たっぷりした厚みがあって本のように見える。和紙をめくるときの、がさり、という音が心地いい。
 家に戻って包みを開けると、買っていないノートが1冊混ざっていた。この分の料金は払っていない。店主が間違っていっしょに袋に入れてしまったらしい。
 電話をすると、何かの縁です、お金はいりません、どうぞそのまま使ってくださいと言う。
 凧糸で表紙をぐるぐる巻いたノート。
 何を書こう。
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by robinsonfactory | 2013-05-14 22:28 | Comments(0)

フリーランスのデザイナー 仕事の合間
by robinsonfactory
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