ボルヘスの「バベルの図書館」。
国書刊行会のこの本は、函入りで、手に収まる幅ながら、縦に長い変わった判型。
表紙のイラストは、本だというのを忘れてしまう不思議な空気を生み出している。
多分、不思議さは、どれがこの本のタイトルなのか、すぐにはわからないことにも起因している。
一番大きな太い明朝体は「メルヴィル」で、次に「バベルの図書館」さらに「代書人バートルビー」と「J・L・ボルヘス」が続く。
で、この本はメルヴィルが書いた「代書人バートルビー」。
こんなこと言わずにすめばありがたい
それならば言わずにいてくれればありがたいのですが
でも言わなくてならない
残念ながら聞きたくありません、でもわがままは言いません
そんな、話。