ロバート・B・パーカーの文庫本を、100円で売っている古本屋が近所にあった。
探偵スペンサーに惹かれ、熱心に買って読んでいたけど、あらかた読んでしまうと飽きて、友人にあげるなどして散逸。
いま手元にあるのは、ガイドブックの「ロバート・B・パーカー読本」だけ。
この本には短編がひとつ収録されているのを知っていたが、ずっと読まなかった。
読んでみると。
そう、こんな感じ。
スペンサーものをぎゅっと凝縮したような短編。
目新しさはないけれど、使い馴れたラケットを手にしたときのような感覚。(テニスも卓球もやらないが)
ロバート・B・パーカーが亡くなって何年か経つ。
辰巳四郎氏のカバーデザインは、いまでは誰も真似のできないヴィンテージ感が漂い、手放してしまった本を残念に思う。