> へろへろ

 老人介護の本が並ぶ書店のコーナーで、かなり異質な雰囲気の表紙が目にとまった。鹿子裕文「へろへろ」。なんだ、へろへろって。

 サブタイトルの意味もわからない。

【雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々】

 さらに、背景に入っている単色のイラストの、奇妙にまとわりつく感じ。手をあげて挨拶をしている老人、片目が潰れたような猫、あまり上手とは思えず、なぜこれが?

 よく見ると、タイトルの「へろへろ」は、ゴシックと明朝が混じっている。サブタイトルや帯の文字は、漢字だけゴシックにしていて、その使い方はまだわかるけれど、ひらがなで混じらせるとは。

 なんというのか、三本足のテーブルのようで、ぐらぐらしていそうと思って手をおくと、案外しっかりしている、そんなアンバランスさを感じる。

 ちょっと変わった介護の本だと思って読んでいくと、介護そのものの話はほとんどない。著者は介護職の人ではなくて、仕事のない編集者。世を斜に見ているようなのに、宅老所よりあいに関わる人たちに対しては真っすぐ。いや、登場する人たちが、そもそも世間基準からしたら傾いでいるのかもしれない。

 いろいろと面白い本。

 デザインは寄藤文平氏と鈴木千佳子氏。イラストはモンドくん(小学生だったのか)。


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by robinsonfactory | 2016-03-06 18:54 | | Comments(0)

フリーランスのデザイナー 仕事の合間
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