> 鳩の撃退法

 佐藤正午『鳩の撃退法』。

 これは何の話なのか。

 途中で何度も立ち止まって考えた。この先どうなる? いや、現実に起こっているのは何か?

 小説家が、現実のできごとの先、見えない部分を想像をしながら小説を書いていく。小説家の現実の生活と、小説が平行して進むうちに交わるのかと思っていると、そうでもなく、おもに小説家のだらしなさが描写されていく。だらだらしているけれど、面白い。

 上下巻のわりと長い小説なので、読み終えてから最初の方を読み返してみると、あっ、こんなところにと、気づくことがある。何度でも読み返しくれ、仕掛けを存分に楽しんでくれ。きっと、そう言われている。

 人生の分岐点や伏線は何年も経たないとわからない。

 深い小説ではないはずだが、そんなことを考えてしまう。


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by robinsonfactory | 2016-06-25 22:10 | | Comments(0)

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