> 飛田ホテル

『飛田ホテル』(黒岩重吾)

 昭和な雰囲気のカバー。書体とイラスト、黒とピンクと。

 昭和30年代に書かれた短編6本。舞台はもちろん、作者の感覚も当時のものだから、いまからするとだいぶ古く感じられる。大衆小説として、あえて欲情的な描写を入れたのだろうから、社会の底辺にいる人たちの生活を活写するのとは違う。

 でも、ちくま文庫で復刊となれば、アカデミックな部分を探してしまうもの。アルサロ、アルバイトサロンなんて言葉は知らなかったので、勉強にはなったけれど。

 カバーデザインに惹かれて手に取った本は、よく見ると、かすかに劇画の匂いもする。娯楽として気楽に読めばいいのだろう。でも、どうしても古き悪しき時代を感じてしまうのだ。

 カバーイラストは西川真以子氏。デザインはアルビレオ。


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by robinsonfactory | 2018-03-27 18:24 | Comments(0)

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