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『外の世界』(ホルヘ・フランコ)

 なんともとらえどころのない小説、という印象。

 カバーに使われているルネ・マグリットの「深淵の花」にしても、細部から全体まで不思議さに満ちていて、いろいろ想像していくと、とりとめなくなってしまう。曖昧なまま落ち着かないので、誰かに解釈を頼みたくなる。そんな読後感。

 いくつかの時代をバラバラに語っているが、混乱はなく、ストレスも感じない。退屈を感じる隙もない。

 でも、誰の気持ちも、うまく理解できない。薄いフィルターを通して見ているようで、はっきりしない。とらえどころのなさは、きっとここにある。

 遠くで叫んでいる姿が見えるのに、声が聞こえない。読み取れない自分がもどかしい。


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by robinsonfactory | 2018-04-27 17:43 | | Comments(0)

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