> 外の世界

『外の世界』(ホルヘ・フランコ)

 なんともとらえどころのない小説、という印象。

 カバーに使われているルネ・マグリットの「深淵の花」にしても、細部から全体まで不思議さに満ちていて、いろいろ想像していくと、とりとめなくなってしまう。曖昧なまま落ち着かないので、誰かに解釈を頼みたくなる。そんな読後感。

 いくつかの時代をバラバラに語っているが、混乱はなく、ストレスも感じない。退屈を感じる隙もない。

 でも、誰の気持ちも、うまく理解できない。薄いフィルターを通して見ているようで、はっきりしない。とらえどころのなさは、きっとここにある。

 遠くで叫んでいる姿が見えるのに、声が聞こえない。読み取れない自分がもどかしい。


[PR]
by robinsonfactory | 2018-04-27 17:43 | Comments(0)

フリーランスのデザイナー 仕事の合間
by robinsonfactory
> 最新のトラックバック
> ライフログ
> 検索
> ブログパーツ
> 最新の記事
アイリーンはもういない
at 2018-06-15 18:44
地下鉄道
at 2018-06-06 18:40
ヤングスキンズ
at 2018-05-17 22:22
そしてミランダを殺す
at 2018-05-11 20:07
外の世界
at 2018-04-27 17:43
> 外部リンク
> ファン
> 記事ランキング
> ブログジャンル
> 画像一覧