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クレア・ノース『接触』


 『ハリー・オーガスト、15回目の人生』と同じ角川文庫から出ているのに、カバーのイラストレーターが違っている。

 どうしてだろう。

 ずっと疑問に思っていたが、調べてみると、いつの間にか『ハリー・オーガスト』のイラストとデザインの方が、『接触』に合わせて変わっていた。

 なぜだろう。

 kindle版の表紙と区別するため? ものすごく気になる。


 『接触』のイラストが違っているのは、小説の雰囲気を表すためだろうと想像していた。


 一瞬の接触で、相手の身体に乗り移ることができるゴースト。どんな人物にもなれるが、自身の肉体を持たない。つまり、帰るところがない。

 望めば、若い身体に移ることで、永遠に生きられる。苦手なことから、永遠に逃げ続けられる。

 ゴーストのこの生態を羨ましく思ったりはしない。むしろ、行き場のない閉塞感に包まれる。

 この感じ、『ハリー・オーガスト』の感触に似ている。

 

 ゴーストは、男にも女にもなれる。性を飛び越え、どちらも愛せる。

 それゆえ、カバーのイラストに漂う、ボーイズラブの匂いに納得したのだった。


 イラストはRe゜。

 デザインは西村弘美氏。



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by robinsonfactory | 2018-10-01 22:33 | | Comments(0)

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