> 北氷洋

 これは傑作ではないのか?

 最後の数ページに達するころ、ふと思った。

 それまで、そんなことはまったく思いもしなかったのに。


 『北氷洋』というタイトルの、馴染みのなさ。

 表紙の、少し古くさい文字。

 それに合わせて、イラストも古いテイストを含んでいるけれども、実は新しい。

 子どもの頃に読んだ、数々の冒険小説を想起させる表紙。

 とはいっても、子ども向きではない。子どもには刺激が強すぎする。

 簡潔で的確な描写。

 ミステリー、アドベンチャー、少し文学の匂い。

 選ばれた言葉は、あえて古い言い回しを時々混ぜ、1800年代の雰囲気を醸し出している。翻訳のうまさ。

 完全な善人などいない。

 完全な傑作などない。

 少し瑕疵があるくらいが、心に残る傑作なのかもしれない。

 カバー装画は影山徹氏。(2018)



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by robinsonfactory | 2018-12-05 17:06 | | Comments(0)

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