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リアル・スティール
 古いクルマやオートバイ、あるいはカメラ、オーディオなどをレストアしながら長く使うというのは、物を大事にする気持ちの豊かさが表れているように感じるためなのか、憧れに近いものを抱かせる。
 そこにあるのは、「もったいない」と感じるより単純に「好き」という気持ち。たとえば、作動しないカメラが写るようになった、というような純粋な喜び。
 映画「リアル・スティール」を見ていて、鉄くずだったロボットに愛着を感じていくのも、似たようなものだろう。
 それはさておき、試合前にダンスをするロボットの姿に、現役時代の須藤元気をだぶらせたのは、ぼくだけではないはず。
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by robinsonfactory | 2011-12-28 23:14 | Comments(0)
20世紀のパリ
 閉店する古書店が半額セールを行っていた。
 ジュール・ベルヌの「20世紀のパリ」を見つけ、262円で購入。
 読んだことはないが、ジュール・ベルヌの驚くべき数々の予言が書かれているらしい。(沢木耕太郎「ポーカー・フェース」によると)
 いま20世紀と聞くと、少々古い世界を想像するが、この小説が書かれたのは1800年代なかば。20世紀が未来だったころの話だ。
 過去となってしまった未来。
 日本語版のこの表紙は、出版されたのが20年近く前なので、若干古い雰囲気を持っているが、過去からみた未来が過ぎてしまったことを表しているようにも感じられる。
 いずれは過ぎてしまう、未来のある時期を見据えた装丁だとしたら、すごすぎる。
 装丁は坂川栄治氏。
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by robinsonfactory | 2011-12-26 23:11 | | Comments(0)
ポーカー・フェース
 沢木耕太郎「ポーカー・フェース」を書店で見かけたとき、懐かしい感じがした。
 先に刊行されている沢木氏の「バーボン・ストリート」「チェーン・スモーキング」に似たタイトル周りのデザインのためだ。
 残念なことにこの2冊はいま手元になく、アマゾンで検索して表紙を確認した。
 こんな表紙だったのか?
 なんとなく覚えている記憶というのは、細部がとても曖昧だ。
 「バーボン・ストリート」の刊行は1984年。そろそろ30年になろうとしている。
 あらためてじっくり見てみる。
 イラストは3冊とも小島武氏。旅先での海外の風景を切り取った鉛筆の線画は、フットワークの軽い沢木氏のイメージに重なる。
 タイトルと著者名の周りを四角で囲み、文字を白く抜いているのは共通したデザイン。先の2冊は写植かもしれない。
 装丁は平野甲賀氏。

 あとがきを読み、小島武氏が亡くなっていることを知った。この本のために描かれたイラストではないのに、本文中のものも含め、雰囲気がぴったり。
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by robinsonfactory | 2011-12-20 12:22 | | Comments(0)
5
 佐藤正午の文章が好きなのは、いま語っていることが本当は語りたいのではなくて、実は……といった展開が小気味いいからでもある。
 「5」でも、では、何を目指してこの話は進んでいるのか、というのがさっぱり見えてこない楽しさがある。
 そもそも「5」というタイトルが、どういう意味を含んでいるのか想像を巡らさなくてならない。
 あまりにシンプルなタイトルの本の装丁として、高柳雅人氏のデザインは、謎を提示し、その謎を謎のまま残したような印象を与える。
 きっとどこかにデザインの仕掛けがあるに違いない。
 そう感じて、あちこち見たのだが、特に変わったことはないようだ。
 あとは表紙をバリバリ剥がし、背の奥に隠れているかもしれない何かを探すだけだ。
 といっても、この本はミステリーではない。
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by robinsonfactory | 2011-12-13 19:03 | | Comments(0)
   

フリーランスのデザイナー 仕事の合間
by robinsonfactory
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