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バイ貝
 町田康の小説は、その場の思いつきとリズムで、へらへらと書いているような空気がいい。
 「バイ貝」は、どうでもいいような話だが、なんとなく引き込まれる。並べられた言葉は、実は丁寧に選ばれていて、一見破天荒だが、繊細。
 表紙には、筆で描かれたイラストとタイトルが、和綴じの本を模した体裁の中に収まっている。丁寧に書かれた文字だが達筆とは思えず、イラストも上手なのかそうでもないのか判断がつかない。
 よく見ると、これは実際に和綴じの本を制作し、それを写真に撮ったようだ。全体にとても細かく、手間のかかる作業だろうが、それを感じさせない。あえてセンスよくまとめない、その微妙なセンスが、町田康の文章と重なる感じがする。
 装丁は石川絢士氏。
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by robinsonfactory | 2012-06-14 23:30 | | Comments(0)
通信教育探偵
 ユーモア小説という呼び方をされる小説は、読み始める前に距離をおきたくなってしまう。
 欧米の翻訳ものなら、いっそう身構えてしまう。
 この感覚を笑えというのか? うーん、なんだかな。
 そんな気分。
 「通信教育探偵ファイロ・ガップ」(エリス・パーカー・バトラー)は、ユーモア小説だ。
 読み進めるうちに、そのユーモア感覚に慣れ、だんだん心地よくなってくる。間抜けな探偵に同情さえしてくる。
 これがユーモア小説。
 クラフト紙に、濃淡の違う黒で刷られた表紙は、ハードカバーなのに安っぽさ満載で、ユーモア小説ってこんなもの、と思わせる。帯を巻いた状態の、ごちゃごちゃな感じがいい。
 装丁は長田年伸氏。
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by robinsonfactory | 2012-06-04 20:15 | | Comments(0)
   

フリーランスのデザイナー 仕事の合間
by robinsonfactory
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