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塵に訊け!
 書店で本を手に取り、最初の数行を読む。
 いい、面白そう。
 そう感じて買ったはいいが、家に帰ってよく見ると、著者が書いた文章ではなかった。
 ブコウスキーの推薦文だ。
 ジョン・ファンテ著「塵に訊け!」の序章。
 あまり期待しないで本文を読むと、少しずつ、確実に、その魅力にとりつかれてしまった。
 ナイーブ、世間知らず、不器用、生意気、一生懸命、成長。
 「塵に訊け!」か。
 地べたを這いつくばる感じがするじゃないか。
 表紙のタイトル文字の歪みは、真っすぐにしようとして歪んだのか、それとも歪んだものを真っすぐにしようと悪戦苦闘しているのか、どっちなのかは、ジョン・ファンテの文章を読めばわかる。
 装丁は柳沼博雅氏。
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by robinsonfactory | 2012-12-30 17:22 | | Comments(0)
傍迷惑な人々
 ジェイムズ・サーバー著「傍迷惑な人々」(光文社文庫)。
 サーバーをアマゾンで検索すると、早川書房の「虹をつかむ男」が出てくる。表題の「虹をつかむ男」は「傍迷惑な人々」にも収録されていて、1947年に映画化されている。
 「虹をつかむ男」をネットで検索すると、ベン・スティーラーがリメイク版を作ろうとしていることがわかった。同時に、山田洋次監督の同名映画の存在を知ることにもなったが、サーバーとは関係ないようだ。

 なぜそんなことを調べたのかというと、サーバーという作家をそれまで知らず、また調べたくなるような短編小説が並んでいたからだ。
 光文社古典新約文庫は、フォーマットが決まっているので、そのほかの多くの作家たちと同じような表紙だが、サーバーの作品の雰囲気に合っている。
 つい手に取りたくなる軽さ、意味があるのかないのか不明の絵。
 そんなつかみどころのない空気は、単純だけれども、何度も見返す、読み返すこととなる。表紙も文章も。
 装丁は木佐塔一郎氏、装画は望月通陽氏。
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by robinsonfactory | 2012-12-25 20:13 | | Comments(0)
本の虫
 買っておきながら、なかなか読み始めない。読み始めたのに、先に進まない。
 そんな1冊だった「本の虫」(薄井ゆうじ著)。
 帯を外したカバーだけ見ると、真面目なノンフィクションを思わせるのだが、読み始めてすぐに、これはジョークなのだと気づく。
 ああ、噓か。
 そう思ったら読めなくなってしまった。
 そして数年。
 虫を無視して、本好きの人について書かれているのだと思って読むと面白い。
 本が手元にないと落ち着かない、書店に1日1度は行きたい、読まなくても本を並べているだけで満足など、これらは好み、奇癖であるけれど、もしかしたら何かの「虫」に取り憑かれていると考えてもおかしくない。
 恐らく実在しないスティーブン・ヤングという著者と、イラストを描いているフロッギー・バディは同一人物ではないかと思うが、アートディレクションの長友啓典氏は実在する人だし、ブックデザインの福田真一氏は?
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by robinsonfactory | 2012-12-13 20:46 | | Comments(0)
   

フリーランスのデザイナー 仕事の合間
by robinsonfactory
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