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野呂邦暢「棕櫚の葉を風によそがせよ」
 好きな作家だけれど、まさか小説集成として新しく本が出るとは思っていなかった。
 野呂邦暢「棕櫚の葉を風によそがせよ」。
 40年以上も前に書かれた文章とは、とても思えない。
 作中に出てくる戦争の影さえ、ついこの間のことのように感じられてしまう。
 そんな瑞々しい世界に、何日か浸った。
 一遍読み終わると、次の作品の扉が目に入る。薄くアミのかかったページが、余韻をすーっと吸収していく。

 表紙は、野呂邦暢のファンでないと手に取らないだろうと思うくらい主張していなくて、そっとしておいてと囁かれているようだ。
 でも見つけてしまったので、次の2巻も読みますよ。
 装丁(書容設計)は羽良田平吉氏。
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by robinsonfactory | 2013-10-31 22:27 | | Comments(0)
銀行強盗にあって妻が
 「銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件」(アンドリュー・カウフマン著)は、タイトル通りのストーリー。
 どうして縮むのか。これは何かの比喩なのか。
 
 縮み続けた先に何があるのか、夫は想像できない。日常生活の小さな悩みを抱えたまま、極めて普通に過ごそうとしている。
 一方、縮み始めた妻は、この先どうなるのか見極めているが、そのことを夫に話さない。
 このズレ。
 いつの間にか、あ、こんなところに傷がある、いつ切ったのだろう、みたいな感覚。小さい傷でも大きな災厄を招くかもしれない。

 表紙は黄色。
 タイトル文字は黒で、危険を告げる組み合わせ。
 注意して読まないと、危険を察知できない。
 装丁は森田恭行氏。
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by robinsonfactory | 2013-10-08 22:32 | | Comments(0)
   

フリーランスのデザイナー 仕事の合間
by robinsonfactory
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