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インパラの朝
 本棚の中で4年眠っていた本は、開くと、紙の四囲がうっすら黄色に変色していた。
 もともと経年変化が顕著な紙だろうから、版元はこうなることを想定していただろう。
 やや古くさくなったように見える本文用紙は、著者の2年間に及ぶ旅の疲れや汚れを象徴しているようにも見える。
 しかし、表紙は変色することなく、写真の真ん中に配置されたまっ白な明朝のタイトル、まっ白な角背の中央にスミ文字と、極めて凛々しい。著者の真っすぐな姿勢と重なってくる。
 「インパラの朝」(中村安希著)。
 装丁は鈴木成一デザイン室。
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by robinsonfactory | 2014-03-18 19:54 | | Comments(0)
日本語の作法
 「先生、その話まえにも聞きました」
 無邪気にそんなことが言えるのは、子どものときだけだろう。
 大人になり、カルチャースクールで詩吟を習っているとする。齢八十の先生は優しいおじいちゃんで、話も面白い。でも、何度も同じ話題が出てきて、そのことを先生自身は気づいていない様子。
 受講生たちはみな大人なので、初めて聞くようなふりをしてあげる。

 「日本語の作法」(外山滋比古著)を読んでいると、そんな気分になる。

 装丁と本文組の柔らかさは、なんとも心地いい。
 中見出しの文字も、ひとつひとつ加工してある。既存のフォントをいじっているようだけど、ときおり手書きのようにも見える。
 しかし、いまはデザインの変わってしまった文庫本しかないようで、ちょっと残念。
 デザインはchutte。 
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by robinsonfactory | 2014-03-01 16:35 | | Comments(0)
   

フリーランスのデザイナー 仕事の合間
by robinsonfactory
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