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善良な町長の物語
 背表紙の静謐なたたずまい。
 表紙の大胆な絵。それでいて、まっすぐ突き刺さってくる、丁寧で清潔なタイトルの文字。
 無性に読みたくなる作りだけれど、帯に書かれた「ファンタスティックな純愛小説」が、甘くとろける世界を想像させ、まあ、そのうち、いつかと敬遠していた。
 アンドリュー・ニコル「善良な町長の物語」。
 読んでみると、伝わらない思いのもどかしさ、ちょっと不思議なシチュエーションが、丹念に書かれている。
 思っていたほど甘くはない。
 ミスドのオールドファッションくらい?

 装丁は土橋範彰氏。
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by robinsonfactory | 2014-10-21 20:25 | | Comments(0)
君を失って、言葉が生まれた
 藤川幸之助「君を失って、言葉が生まれた」は、買ってすぐに本を開いたけれど、読み進められなかった。
 読まないことで、時間を止めてしまいたかった。
 そのまま何年も過ぎてしまった。
 
 癌で妻を亡くした男の言葉。
 そばにいたのに、ちゃんと見ていなかった。
 いつでも言えると思って、優しい言葉をかけてあげなかった。
 そして、いつの間にか別れの日が近づいていた。

 再びページをめくる。
 著者の悔やむ気持ちが押し寄せてくる。
 自分が別れを目の前にしているように感じる。
 本から顔をあげないといけない、周りの人をしっかり見ないといけない、愛さないといけない。
 別れはふいにやってくるかもしれない。

 表紙を見ているだけで、失ってしまった何かを思い出しそうになる。
 装丁は名久井直子氏、イラストは田雜芳一氏。
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by robinsonfactory | 2014-10-07 19:48 | | Comments(0)
   

フリーランスのデザイナー 仕事の合間
by robinsonfactory
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