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図書館 愛書家の楽園

 本に囲まれた空間にいると、副交感神経が優位になって、次第に眠くなる。そこに座り心地のいいソファでもあれば、さらにリラックスして夢見心地。

 そんな気分を、読書をしながら味わえるのは幸せなこと。半覚醒の状態で目は字を追う。文章の意味は、頭の中で形を作っていくのだけれど、どうもぼんやりしてしまう。これは読書をしているのか、読書のフリなのか。

 『図書館 愛書家の楽園』(アルベルト・マングェル著)を読んでいると、そんな状態になってしまう。

 原題は『The Library at Night』。Libraryには、図書館だけでなく個人の蔵書という意味もある。著者は、膨大な蔵書の分類方法を、さまざまな図書館を参考にしつつ、探っていく。その思考の過程は、大量の本が周囲をぐるぐる飛び回っているかのような感覚。

 本が好きという人のなかには、本はあまり読まないけれど、本を並べ替えたり、それを夢想するのが好きという人も、きっと多い。そんな夢想家にぴったりの夢見る本。


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by robinsonfactory | 2016-12-29 11:45 | | Comments(0)
HERE

 子どもの頃に住んでいた家の記憶は、日常のささいな出来事とともに、いつまでも頭の中に残っている。建て替えたため、当時の家はもうないけれど、同じ場所に親が住んでいるので、訪ねたとき、当時の間取りを思い出すこともある。

 ここに家が建つ前は山だったらしい。そのとき、この山を上ってきた人はいたのだろうか。


 土地の記憶、建物の記憶、リビングの記憶、それを一枚の絵の中に表現する『HERE ヒア』(リチャード・マグワイア著)。いくつもの時代の層は、ページをめくるたび思いもよらない場面を見せる。

 丁寧に時代を追って見ていけば、登場する人たちの相関図が浮かんでくるかもしれない。

 厚くずっしりと重い本は、寝転がって読むには不向きだが、付録に中とじの薄いオリジナル版(1989年版)がついていて、これならソファに横になって見ていられる。付録には、オリジナルからさらに発展させた2000年版と、同じアイデアをもとにした『ニューヨーカー』の表紙もついている。意図してか、そうではないのか、本そのものの変遷も楽しめるのだ。


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by robinsonfactory | 2016-12-18 22:38 | | Comments(0)
   

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