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東の果て、夜へ
『東の果て、夜へ』(ビル・ビバリー) 帯を外してカバーを眺める。赤い文字で惹句がびっしり詰まった帯は目に痛く、外すと一気に静寂が訪れた。 誰もいないガソリンスタンドの写真。手前の道路が白く見えるのは靄か、雪か。奥の山の斜面も白いので、雪だ。 地元のスタンドというより、どこか見知らぬ土地に来た気分。左右いっぱいに広がった「夜へ」「果て、」「東の」の文字が、まだ旅の途中という思いにさせる。 少年たちの奇妙な旅。これから人を殺しに行くという。不安定な人間関係と、心もとない情報。案の定、トラブルだ。 人生に疲れ果てた大人のような1人の少年は、ときおり子どもっぽさを露呈する。この小説に希望が見える気がするのは、その一瞬だ。 何度カバーを見ても、そのたび「夜へ果て東の」と読んでしまうので、最後までタイトルを正確に覚えられずにいたが、この本のことは忘れずにいよう。ほぼ完璧な小説なのだから。 デザインは鈴木久美氏。 ▲
by robinsonfactory
| 2018-01-29 20:33
| 本
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天国の南
『天国の南』(ジム・トンプスン) 表紙のモノクロ写真は、古い映画の一場面のようだ。銀色の英文字は、角度によっては光って見えにくくなるので、一瞬、劣化した、本当に古い本だと感じてしまう。 でも、ジム・トンプスンの新刊。古書店でなく、新刊書店で見つけたのに、いまこの作家の本が新しく出版されたのが信じがたく、古本を手に取るような気分だった。 読み進めていくうちに、これは個性的な犯罪者の物語ではないのだとわかってくる。想像していた世界と違う。ぶっきらぼうな中に、ときおり、真っすぐな気持ちが見えてくる。まるで21歳そのままの文章。 ジム・トンプスンは、こんな物語も書いていたのか。 軽い造本もいい。膝を立てて床に座り、片手で本を開く、そんな格好がきっと似合う。 写真はドロシア・ラング、装丁は黒洲零氏。 ▲
by robinsonfactory
| 2018-01-19 20:18
| 本
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