黄金町バザール
 黄金町バザールの街歩きツアーに参加し、何人かのアーティストたちのアトリエを訪れた。
 古い雑居ビルの中、かつての飲食店の内装そのままの空間は、自然光があまり入らない。灯りが増設されているようだが、部屋の隅々まで照らせるほどではなく、棚に置かれた人形の陰影が怪しさを増幅させている。
 ここで絵を描いているの? 
 この場所だからこそ生まれる何かが、あるのかしもれない。
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# by robinsonfactory | 2011-09-23 09:25 | Comments(0)
テリー・ビッスン
 テリー・ビッスン「平ら山を越えて」を手に取ったのは、6年前に読んだ「ふたりジャネット」が面白かったからだ。9つの短編のどれもが、いまだに頭のなかで色あせない。それに比べると、今回は意外性が薄い。
 この2冊が含まれる奇想コレクションは、コズフィッシュによる装丁で、松尾たいこ氏のイラストがカバーに使われている。鮮やかな色使いで、一度目にしたら忘れられない。タイトルの文字は、その中に絶妙なバランスで組み込まれている。少し遠目からだと、タイトルが見えにくいのだが、イラストが損なわれることなく使われているので、本そのもののインパクトは強い。背も同じで、瞬時にタイトルをつかむのが難しい。しかし本棚の中で強い存在感を放っている。
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# by robinsonfactory | 2011-05-11 22:54 | | Comments(0)
オモン・ラー
 ヴィクトル・ペレーヴィン「オモン・ラー」の表紙に、不思議な写真が使われている。
 月面らしき地に立つ、宇宙飛行士らしき人物。顔は鳥らしきイラスト。身体と頭の接合部分は、タイトルが入る白枠で隠れて見えない。このちょっと不気味な雰囲気は、そのまま小説の異様さに結びついている。
 オリジナルのロシア語版の表紙はわからないが、英語版はアマゾンで見ることができた。真っ暗な宇宙空間に浮かぶ、白い宇宙飛行士の写真。古代エジプトの太陽神ラーもいるものの怪しさがない。
 佐々木暁氏装丁の日本語版の方が、これから何が始まるのかわからない期待を含んでいる。
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# by robinsonfactory | 2011-04-23 10:57 | | Comments(0)
魚雷さん
 荻原魚雷「活字と自活」からは、フリーライターの辛さがにじみ出ている。
 著者が古本の中に、先人の悩み、生き方をみて共感し、救われているように、同じフリーランスという立場で、この本から教えられることは多い。
 荻原氏の名前を初めて知ったのは、神保町で見つけた「古本暮らし」だった。林哲夫氏の奥行きのある絵に、間村俊一氏の柔らかい装丁の本で、扉の隅に著者のサインがあった。自信なげに小さく記された文字を見て、この人は女性だと思い込んでしまった。本の半ば、奥さんが登場するまでは。
 上製本の「古本暮らし」より、並製で、どことなくフリーペーパーの匂いがする組み方の「活字と自活」の方が、荻原氏の文章には合っているかもしれない。
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# by robinsonfactory | 2011-04-04 22:48 | | Comments(0)
   

フリーランスのデザイナー 仕事の合間
by robinsonfactory
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